ピアノコピーってご存知ですか?
有名なキャッチコピーです。
マーケティングとかコピーライティングの勉強をしたことある人なら誰もがたどり着く伝説のキャッチコピーです。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも、弾き始めると・・・」
はい、この文章を読んで続きが気にならない人はいませんよね。
これが伝説のピアノコピーです。
読みてを一気にその世界に引きずり込み、その続きがどうしても気になってしまう文章。
■ピアノコピーとは
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも、弾き始めると・・・」
これはアメリカのコピーライター、ジョン・ケープルズが生み出したキャッチコピーです。
1925年頃、音楽学校の通信講座の広告として書いたものです。
このコピーを公開したとたん、爆発的な売上を記録したんですね。
これによって一躍このコピーが有名になりました。
このときの広告の全文がこちらになります。
ピアノ演奏会のときの様子が書かれています。
・全文の簡単な内容
これまで楽器の演奏などしたことのない一人の青年。
今まさにピアノの演奏を始めようとしています。
友達はみんな青年をバカにして笑いました。
どうせピアノなんて弾けるわけがない。
いったい彼は何をしようとしているんだ。
ところがピアノの演奏が始まると、友達の笑う声がやみました。
青年はピアノの演奏に没頭しました。
演奏が終わると、拍手喝采が沸き起こりました。
青年は、ある音楽教室に通ってレッスンしていたことを打ち明けました。
そして音楽教室についての詳しい話しを始めます。
最後に体験レッスン受講のお申込み。
ざっとこんな流れで文章が書かれた広告です。
・フランス語の通信講座
ジョン・ケープルスは、この他にも似たような広告を作っています。
「私がウェイターにフランス語で話しかけられると、みんなニヤニヤしていた。でも、返事をすると、今度はあっけにとられたのだ。」
これはフランス語の通信講座のときに使った広告文です。
そしてこちらもやっぱり大ヒット。
同じような言い回しのコピーが立て続けにバカ売れしたんですね。
これによってピアノコピーの言い回しや表現方法、語り口調などを真似ることで、同じように売れる広告が出来上がるということが証明されました。
■重要なのはキャッチコピー
ピアノコピーはそれ以来、多くの人たちに影響を与えてきました。
コピーライティングの仕事をしている人は、みんなピアノコピーをお手本にしました。
ピアノコピーの全文を真似する必要はありません。
最初の冒頭、キャッチコピーだけを真似ればOKです。
真似るというか、パクるといったほうが分かりやすいですね。
ピアノコピーの最も重要な部分をパクる。
実はこれ、パクるのがとても簡単なんです。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも、弾き始めると・・・」
最初の一文で不利な状況を描きます。
次の一文で逆転する予感を描きます。
たった2ステップで最強のキャッチコピーが出来上がります。
■大ヒットの裏に隠された心理学
なぜピアノコピーはこんなに多くの人を魅了するのか。
それは、「ツァイガルニック効果」という心理が働くからです。
人は途中で中断された情報というのは記憶に残りやすい性質があります。
反対に、すでに完結している情報は忘れやすいものです。
つまり、未完結な情報というのは続きが気になる。
これがツァイガルニック効果の理論です。
■ピアノコピーの応用例
例)ダイエットジムの場合
「今度は絶対痩せる!と宣言するとみんなが笑った。でも通い始めると・・・」
例)アフィリエイト教材の場合
「アフィリエイトなんて怪しいからやめておけ!と言われた。でもブログを始めてみると・・・」
このように、どの分野でも簡単に応用することができます。
ぜひ、あなたもトライしてやってみてくださいね。
■キャッチコピーの重要性
今はインターネット経由で買い物をする時代です。
リアル店舗でも買い物はしますけど、ネットショップのほうが安くて品揃えが豊富。
注文するとすぐに届く時代ですからね。
今後は5Gが当たり前の世の中に変わっていき、ますますネットからの購入が増えていくでしょう。
インターネットで商品やサービスを販売するときに、セールスページを作る必要があります。
商品を売るためのページです。
ここで商品の特徴とかお客さんの声とか、価格などを書いて申し込みしてもらうページ。
たとえどんなに優れた商品であっても、存在を知られなければ意味がありません。
どんなに魅力的なセールスページを作っても、読まれなければ意味がありません。
だから最初のキャッチコピーが大事なんです。
まずはお客さんに振り向いてもらうこと。
セールスページの続きを読んでもらうこと。
そして商品の存在を知ってもらうこと。
ピアノコピーは誰にでも簡単に真似ることができます。
国語が苦手でも、文章を書くのが苦手でも問題ありません。
どんなジャンルでも応用が効きますので、あなたのビジネスに取り入れてみてください。
セールスページだけではありません。
YouTubeやブログのタイトルやサムネイル、メルマガのタイトルなどにも応用できますよ。