モノがなかなか売れない。
そんなお悩みを抱えた販売員のみなさん。
レッドオーシャン市場で戦っていませんか?
血で真っ赤に染まったライバルだらけのレッドオーシャン。
どんなに頑張っても競合ばかりでは売れるものも売れません。
では、どうすれば売れるようになるのか。
それは、ライバル不在のブルーオーシャンを見つけること。
ターゲティング
レッドオーシャンから抜け出してブルーオーシャンを見つける方法。
それは、モノを売る相手を変えることです。
お客さんとなるターゲット層を変えれば、ライバルのいない市場が見つかります。
ワークマンの例
2019年にヒット商品ランキング第一位を獲得したワークマン。
これが良い例ですね。
ワークマンは、元々は職人さんを相手に作業服や工具などを販売するお店でした。
とくにガテン系の職人さん向けの作業着を中心に扱う会社です。
ワークマンの作業着は、機能性が優れています。
ポケットがたくさんついているとか、防寒対策がバッチリ施されているとか。
デザイン性にはこだわりがないため、値段が安く抑えられています。
「安いけど機能性に優れている」
これがアウトドア女子に受けて大ヒットしたんですね。
お店もワークマンプラスとして、おしゃれな内装で販売したら爆発的に売れていきました。
口コミでも広がっていき、ヒット商品ランキングで第一位を獲得するまでになりました。
見事にターゲットの転換が成功した例です。
従来のガテン系の職人さんからアウトドア女子へとズラしたターゲティング。
このように、切り口や視点を変えることで従来とはまったく別の層に売れるようになります。
エスキモーに冷蔵庫
エスキモーに冷蔵庫がバカ売れした例もあります。
本来エスキモーは、極寒の地に住む人たちです。
冷蔵庫は必要ないように感じますよね。
ところが、食料を外に置いておくと寒すぎて凍ってしまいます。
これだと料理をするとき毎回解凍しなきゃいけないので大変なんですね。
でも冷蔵庫があれば、食材が凍らないちょうど良い適温で貯蔵してくれる。
このようにアプローチしたところ、冷蔵庫がたちまち売れていきました。
これも発想の転換ですよね。
冷蔵庫は「食材を冷やすもの」という従来の発想から「食材を適温で貯蔵するもの」という切り口に変えました。
むちゃくちゃ説得力あります。
モデラーに食器乾燥機
食器乾燥機といったら、洗い終わったあとの食器を乾燥させるものですよね。
ターゲットは主に主婦になります。
ところが、これがまったく別の層に売れるようになりました。
それが、プラモデルを作る人たちです。
プラモデルは組み立てたあとに塗装します。
この塗装を乾かすのに食器乾燥機がちょうどいいということで売れるようになりました。
食器乾燥機は高温になりすぎることがないので、プラモデルが溶けることもない。
それにタイマーもついているので、ベストな時間で乾燥させることができる。
これがモデラー達の間で口コミで広がっていきました。
海苔ばさみが文房具に
海苔を細長い形状にするために、先端にたくさんの刃がついた海苔ばさみ。
今ではシュレッダーばさみとして販売されるようになりました。
実際に海苔ばさみを使っているお客さんの声から誕生しました。
会社ではシュレッダーの機械が置いてあるけど、一般家庭には大きくて置けませんよね。
でも個人情報が書かれた紙は、そのまま捨てるのを躊躇してしまいます。
そこで役立つのがシュレッダーばさみ。
たしかに、海苔ばさみは紙を細かく刻むのに丁度いいですからね。
今では文房具店に普通に置いてあり、かなり売れています。
マスキングテープが文房具に
マスキングテープといったら、元々は建築現場で使われるものでした。
ところが、今では女子の間で使われるアイテムとして定着しました。
いろんな用途で使えるマスキングテープが便利ということで口コミで広まっていったんですね。
文房具店に行くと、様々なカラーや柄がプリントされたマスキングテープが販売されています。
切り口を変える
このように、同じ商品でも切り口を変えることで別の層にアプローチすることが可能になります。
従来とはまったく別の用途で使われることがよくあるんですね。
ひとつの用途だけではなく、別の使い方はできないか?
他のところでも役立ちはしないか?
様々な角度から見ることで、違った切り口を見出すことができます。
頭を柔らかくして、柔軟な発想で考えてみてください。
予想外の大ヒットにつながるかもしれませんよ。